がん検査

現在当院で利用可能な犬の腫瘍マーカー検査がいくつかあります。長所短所を記載しましたので、ご興味のある方はご覧下さい。

血液がん検査【リキッドバイオプシー】

この検査の特徴としては、検査の感度が非常に高い点です。感度が80-90%、乳がん・扁平上皮がんを除けば90%以上の感度のある「がん検査」となります。他にも犬の腫瘍マーカー検査がありましたが、ここまでの感度の高い検査はありませんでした。現在12種類のがんに対する検査が可能です。欠点としては費用が高いことです。しっかりした検査をご希望の場合は良い検査だと思います。

検査対象のがん種類とその感度

注意点

血液がん検査【nu・Q Vet Cancer Test】

この検査も血液検査ですが、長所は他の検査に比べて費用が安いことです。欠点は感度はあまり高くありません。また対象となるがんの種類が少ないことです。リンパ腫と血管肉腫は80%前後の感度があります。中型犬、大型犬は血管肉腫が多いため、中大型犬で費用を抑えて軽く検査する場合は良いでしょう。

注意点

尿がん検査【N-NOSE】

この検査は尿を使ったがん検査となります。感度は【リキッドバイオプシー】ほど高くありません。費用は【リキッドバイオプシー】よりも低いです。欠点としては、感度が少し低め、「何の種類がん」なのか判定ができないことです。